その夜の侍

外国語で話している訳でじゃないのに、みんな日本語を話しているのに、なぜ、こんなにも言葉がただこぼれ落ちるだけで相手に届かないのか。会話にならないのか。

同じこと、2回言ったりしてさ。はじめっから相手でなく、自分に言ってるのかな。

筋書きは全然面白い映画でもなんでもなかったけど。

会話がすれ違っていく様は、痛々しくておかしくて悲しくてリアルだった。

キャッチボールしたいものである。

 

高尾山

今日は高尾山に登った。

あいかわらずのすごい人出である。紅葉はまだまだ。

6号路を登って、1号路を降りて、帰りに新宿の高野フルーツパーラーで秋のケーキを食べて、墨繪でパンを買って帰ってきた。

なんだか幸せ。

知らない人に電車でぶつかられて、すみませんと微笑み合って、座ったらまた席の隣りの人とも微笑み合って。

うん、幸せ。

よかった、今日一日。

 

なんか脳内麻薬でも出てるのだろうか、この多幸感。

 

 

買い物

秋になった。

心の中でモヤモヤと女っぽい格好をしたい気分が漂っては消える。

どうしたいんだか、私は。どうせズボンばかり履いてるのに。

そして、ひさしぶりに買い物。

うきうきし過ぎた。冷静さがなかった。

なぜか、ブーティなんて難易度の高いものを買ってしまった…。

街行くひとを見てみたら、ミニスカートとかショートパンツ&タイツに合わせているのね。

あとは、おっそろしくスタイルの良い人が、そういう人は、まあ、どうにでもカッコよく履いている。

 

こりゃ、わたしは、いつはくんだよ。

家帰って、いろいろ合わせてみても…なんだこのカッコ悪さは…頭を抱えるばかり。

…。

買い物って、しばらく行ってないとカンが鈍るわ…。

くそ。

 

 

ロック・オブ・エイジズ

うわー。楽しかった!

丸ピカ、音響よかった。

“お気に召すまま”は踊って歌いそうになった。サークルでやったやつね。

米倉(涼子)さんも、姐さん(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ←スゴかった…)を目指して、ますます踊りに歌に邁進してほしい。

わたしも頑張るわ。

夢売るふたり

評判ほど面白い映画とも思えなかったのだけれど、長くかんじることもなく見た。

いろんな女が面白かった。

松たか子はあいかわらず上手い。

夫を思いやるかわいい妻だったのに。ふたりでやっていたはずの詐欺だったのに、夫の気持ちの底まではコントロールできない。どんどんひどい顔になっていく。

ただねえ、監督には映画の進行上に必要だったのだろうが、子どもが、あんなことをするのがヤだったな。不自然。もっといいアイディアなかったのかな。 

 

騙された女たち。

恋愛の終わりなんて、「いい夢見させてもらったよ、あばよ」って、なんとか無理矢理に自分を納得させるしかないんじゃないのか…なんてことを思う。

たとえそれが嘘ばっかりだったとしても。

まあ、嘘が大部分(たぶん真実もほんの少しはあるはずだけど)と知ったら「せめてお金くらいかえしてほしい」と思うかもなあ。お金でケリはつけられるからね、ほとんどのことは。

デリヘル嬢がいいんだ。わたし、ああいう女のひとに最近ますます憧れる。わかってるんだ、お金が返ってこないことなんて。でも、その、ほんの少しの真実に賭けて、バカみたいにお金を出す。お金なんて、大事じゃないと思いたい。

 

わたしは、もう、ずっと断ってばかりの人生。誰かのために生きたことなんてない。きっと、また誰かに何かを頼まれたらきっと関わらない、シャッターをびしゃーっと降ろすに違いない。

それでもわたしはいつか(いつだよ)誰かのために心身を捧げたいとつくづく思う。

子どももいないんだしさ。