悪の教典
悪評高かった映画「カムイ外伝」。けれども、私はあの映画の中での伊藤英明はいいなあと思ったんだよね。(あと芦名星も良かった。あの人ほんと忍者っぽかった)
悪役を演じていても、なんだか愛嬌があって、見ているとニヤニヤしちゃう。かわいいなーと思ってしまうわけよ。
だからトータルで私にとっては面白い映画だった。
そういえばドラマ「僕の魔法使い」もすごくかわいかったし(このドラマは登場人物すべてかわいらしい!というクドカンの脚本マジックが効いていたのだけれど)
映画「陰陽師」では、ぽやーんと口を半開きにした無邪気なアホ、だがそこがいい…と安倍晴明に愛されちゃってる役もかわいかったしな。
それにしても、かわいいしか言ってねぇな。かわいいんだよ、仕方ない。
あ、「海猿」は、海上保安官のお仕事映画としての面白さはあったけれど、主人公のキャラはねえ…特に感じるところもなかったけど…。
そして「悪の教典」です。
大島優子ちゃんじゃありませんが、私はこういう話は基本的には嫌いです。「告白」も嫌いです。「バトル・ロワイヤル」もあまり好きでない。
でもこの映画は面白かったんですよ。
これね、堺雅人とか演技派が主役をやったらきっともううんざりしたと思うんだ。
それが伊藤英明が演じると違うんだわ。いいの。
いいんだわ、伊藤英明の重みのなさが。黒目がちなワンコロみたいな顔してて。
「桐島、部活やめるってよ」で映画部の神木くんが撮りたかった映画って、こういう映画だったんじゃない?とか思ったりして。
殺しまくる先生のほうには、“高校生の青春”に関して全く何の感慨もなさそうだけど。
バカみてぇな楽しい高校生活は壊滅しましたよ。よかったね。
って、そこが良かったのか?そこにスッキリしたのか…わたし…。あら、予想外の結論が出ちゃった…。
えーと。でも伊藤英明が良かったのだよ、これは絶対。ということで。