クラウドアトラス

いやん面白かった。

こういうわかりすい、見てるだけで楽しい、監督の気合いが尋常ではない映画って好きだ。

浅薄という感想もわかるけれど、見た人なりの深読みもできるような(難しい教養レベルでなく)作品。

わたしゃ「エンジェル・ウォーズ」も好きだったしね。

横道世之助

ふふふ。私たちの人生ってくだらない会話で出来上がってるわねえ。

今まで何十年もああいう会話を積み重ねてきたかと思うと、そしてまだまだそれは続くと思うと、笑える。

ときどき、いいことも言うんだけどね。

 

世界に何人いようとも、私が出会う人の数は限られている。

父や母やおばあちゃん。たまたま同じ地域に住んでいた幼なじみ。番号順で隣りに座った後の友人。思い切って声をかけたあの人。

ああ、わたしの世界を愛おしいと思いたい。

愛せたらそれが幸せだ。

 

アルバート氏の人生

「アルバート氏の人生」を見た。

この間の「マリー・アントワネットに別れをつげて」に続いての東京宝塚の聖地、日比谷系!映画。

 

「ライフ・オブ・パイ」も見たんだけどね。

それと比べるととてもささやかな物語。

 

“人恋しい”をこじらせるとああなるかもなあ。

アルバート氏の場合は、彼女のこれまでの辛い経験とか当時の時代背景などがあるのでしょうが。

なんだかちょっと他人事に思えなかった。

他の人と初めて積極的に関わったとき。それじたい大した進歩なのだけれど、その不器用さにもの悲しくなる。

なぜそこでそれを言う?そこでそんな行動を?みたいなことをするわけよ。

それはね。人が恋しいからなの。

誰でもいいってわけでもないけど。たぶん本人に言わせれば、それなりの理由はあるのだけどさ。

 

人さまから見て結果的に「あぁ無情」な人生でも、その人にとってはいろいろあった人生。

やっぱり他人に関わって、喜んだり悲しんだり怒ったり笑ったりして生きたい。せっかくいろんな感情があるんだから。

 

 

キレた…とは思ってないけどキレたんだな

待ち合わせの時間まではまだ少し余裕があった。

15分後に電車に乗れば、目的地に5分前に着くな…と思っていた。

じゃあちょっと腹ごしらえして…と、ちょうどお昼12時くらいのスー◯ストッ◯トーキョーに入った。

時間ないからね。食べるというより飲むという感じのオマール海老のなんとか(パンもご飯もなし)を注文した。

「席でおまちください」

えーまだこない…。10分経った。

と思ったら、なぜか私より後から入った人のオーダーはもうきてる。

なんだろ、考えるより先に言葉が出てしまった。カーッとした気はしていない。冷静に「もういい」と思った。

「もう結構です。ごめんなさい。時間ないんでいいです。」と席を立つ。

「今、できましたよぉ」と店員の女の子。

「もう、ほんと、時間ないんで。ごめんなさい。」とお金を返してもらう。

 

ファストフードでしょう?よそるだけでしょ?10分以上待たせるってどういうことよ?

だったら、注文したときに時間がかかりますって言えばいいじゃない?

私より後から来た人のほうが先にきてるってどうよ?

5分で食べろ?っていうの?

ってことを一瞬にして思って行動したんだろうなあ。

 

後から考えてみる。

そもそも昼時はこんなに待つものなのか。(いつも私がこの店を利用するとき(夕方〜夜)は、ほとんど待たない。時間帯の問題?)

私より後から入って着席した人のほうが、先に注文がきていたけど、そのひと、実はもっとすごい前に別の場所で待ってたのか?

少し待った時点で、一度、店員さんに「まだですか?」と声をかければよかったんだけど、いきなり「帰る」ってさ…大人としてどうよ。

思ってないくせに「ごめんなさい」とか言っちゃって言いたい事は言ってない上、いきなり店を出る。でもいっぱい人がいたしねえ、あんなところでクドクド説明できないよ、時間ないし。と、自分の行動をうじうじ。

キレない…ってちゃんと段階を踏んで、自分の気持ちを伝えてこそだ。

まあ、キレたんだよな…あれは。

もし、わたしがその場に居た他人だったら「なんでそれくらい待てないの?」って思うんだろうなあ。

 

結論。

時間ギリギリの行動はよくない。

 

 

2012年末2013年始

12/30から実家に帰って1/6までのんびりした。

こんなに長く過ごしたのに母親と一度もケンカにならず…珍しいこと。

とにかく、その先の一言(「余計な一言」ともいう)を言わないことを心がけた。

もう一言言えば溜飲が下がる、言い負かせる、と思っても(←バカか)止めた。止めることができた。母親相手に口喧嘩して勝ってどうしようというのだろう。昔はそんな簡単なことを考える前に言葉が口からこぼれてたからね。

向こう(母親)もねーまだまだ私を傷つける気満々なのよね。私の弱点を知ってるからね。自覚はないんだろうけど。要は似た者同士だってこと。

私が口を閉じれば、母はさすがにそれ以上は踏み込んでこない。昔の私なら、さらに挑発してたけど…(バカだ)

でも、もう、私は止めたの。

 

何か心穏やかに過ごせたお正月。

テレビを見て小説を読んでお風呂入って寝て。

充実した気分。

 

 

きらきら美しい2013年になりますように。

 

 

 

悪の教典

悪評高かった映画「カムイ外伝」。けれども、私はあの映画の中での伊藤英明はいいなあと思ったんだよね。(あと芦名星も良かった。あの人ほんと忍者っぽかった)

悪役を演じていても、なんだか愛嬌があって、見ているとニヤニヤしちゃう。かわいいなーと思ってしまうわけよ。

だからトータルで私にとっては面白い映画だった。

 

そういえばドラマ「僕の魔法使い」もすごくかわいかったし(このドラマは登場人物すべてかわいらしい!というクドカンの脚本マジックが効いていたのだけれど)

映画「陰陽師」では、ぽやーんと口を半開きにした無邪気なアホ、だがそこがいい…と安倍晴明に愛されちゃってる役もかわいかったしな。

それにしても、かわいいしか言ってねぇな。かわいいんだよ、仕方ない。

あ、「海猿」は、海上保安官のお仕事映画としての面白さはあったけれど、主人公のキャラはねえ…特に感じるところもなかったけど…。

 

そして「悪の教典」です。

大島優子ちゃんじゃありませんが、私はこういう話は基本的には嫌いです。「告白」も嫌いです。「バトル・ロワイヤル」もあまり好きでない。

でもこの映画は面白かったんですよ。

これね、堺雅人とか演技派が主役をやったらきっともううんざりしたと思うんだ。

それが伊藤英明が演じると違うんだわ。いいの。

いいんだわ、伊藤英明の重みのなさが。黒目がちなワンコロみたいな顔してて。

 

「桐島、部活やめるってよ」で映画部の神木くんが撮りたかった映画って、こういう映画だったんじゃない?とか思ったりして。

殺しまくる先生のほうには、“高校生の青春”に関して全く何の感慨もなさそうだけど。

バカみてぇな楽しい高校生活は壊滅しましたよ。よかったね。

って、そこが良かったのか?そこにスッキリしたのか…わたし…。あら、予想外の結論が出ちゃった…。

 

えーと。でも伊藤英明が良かったのだよ、これは絶対。ということで。